お受験の捉え方
お受験といえば『大変』なイメージがありますよね。
親子共々、体力も気力も時間も使いますよね。
乗り越えられるかな…
そんな思いを抱いている方も少なくないと思います。
そこで、今回お受験について保育者目線から触れてみます。
少しでも『あ♪そんな捉え方があるのか〜』『何だか、楽しいね!』
と思ってもらえる瞬間があれば幸いです。
mai
大切なお子さまを思っての選択と行動はとても素晴らしいことだと思います。誰でもできるわけではないそんな貴重なお受を少しでも家族や周りの人たちと一緒に楽しく乗り越えていきましょう♪
プラス面を大切に
お受験は様々な捉え方があると思います。メリット・デメリットなど感じ方も様々ですよね。
せっかくお受験をするなら、また、これからお受験を考えている方は少しでもプラス面を大切にすることで心にも余裕が生まれ義務感の中ではなく、自然な形の中で子と一緒に学んでいけるのではないでしょうか?
そこで、私はこんな捉え方をしていました。
- 親子の絆と愛が深まる良い機会
- 子どものことをより深く知ることができる
- 子どもだけでなく大人も学びのタネで溢れている
上記の内容は、私が保育者として受験に関わらせていただいた際に実際感じていたことです。
子どもと一緒に一つ一つ学んで感じてみよう♪そこにはどんな学びが待っているかな?
子どもの姿がいろんな角度から見られるようになる♪
と思うと、その中には“楽しい&喜び”が沢山隠れています。
ぜひ、自分たちなりの『プラスの捉え方』を考えて大切にしてみてください☘
そもそも小学校受験って?
mai
お受験とは?
私立小学校や国立小学校へ入学するためには、公立小学校と違い受験をしなければなりません。各学校で独自のカリキュラムがあり雰囲気も全く違うため学校との相性はとても重要になってきます。そこで、学校のことを知り独自の入学試験について対策が必要になってきます。対策をしているとだんだん学校がどのようなことを大切にしているかも分かってくるので、そういう意味では対策はとてもいい機会になります。ご家庭だけで対策をされる方、幼児塾へ通って対策をされる方様々だと思いますが、一番は自分たちに合った対策をしていくことだと思います。周りと比べるのではなく、あくまで
“自分たちは自分たちのスタイル”
を大切にしましょうね。
どのような入学試験があるの?
受験内容は、各学校独自のものを実施しているため多少異なりますが、主に
- ペーパー(紙面上で問題を解く)
- 行動観察(個人や友だち同士での関わり方・物の取り扱い方など)
- 運動(運動能力や指示を理解し行動できているか)
- 製作(出された課題に対してどのように自分らしさを表現しているか)
- 親子面接(親子関係や学校との相性)
などがあります。あとは、願書や家庭調査票などで保護者が家庭や志願者本人のことについて書く欄は学校によっても多い少ないは様々です。
受験をするかしないか
子どもの個性や家庭環境に合わせた選択を
受験をするかしないかについては、一番にもう一度子どもの個性をよく知ることから始まると思います。その子にとって今何が必要なのか、受験をする時期なのか、家庭の状況はどうなのかなどとよく相談して決めることが大切です。受験自体、時間やお金以外にも非常に体力や気力を使います。家庭の状況に合わせて決して無理をしないということが大切になってきます。
幼児塾へ引率していて、明らかに負担を感じ表している子どもを目にすることは少なくはありませんでした。
“自分たち(この子)は自分たち(この子)のスタイルが何か?
を今一度確認してみることで受験をどうするか決めていくヒントが得られるかもしれませんね。
人によって開花する時期は異なる
受験自体、まだ幼い子どもにとっては自分で合っているのか合っていないのかは
分かりません。だからこそ大人がしっかりと見極めてあげる必要があります。
“人によって開花する時期は異なる”
小学校受験で開花する子、中学校、高校、大学、それより後の大人になってから…と人によって違います。家庭の状況でどうしても受験が必要になることもあるかもしれませんが、取り組んでみて子どもが明らかに負担を感じている、様子がおかしいと感じたらまだ受験する時期ではないということです。焦らずゆっくりと決めていきましょう。
その子にしかない“将来の萌”を大切に育んでいきましょう
受験すると決めても必ず途中で見直しをする
受験をすると決めてからもう後戻りはできない、ここでやめられないということはありません。子どもの様子が一番です。子どもの様子に合わせて途中でも『このまま進んでいって大丈夫かな?』と見直す時間を持つことで心の余裕も生まれます。
お受験経験がなくてもサポートできる?
私自身、小学校受験の経験はありません。田舎で育ったので、初めて受験をしたのは高校へ入学をするとき(笑)田舎と東京のギャップを感じていたほどです。そんな私が、『ちょっとお手伝いをしてほしい』から始まりまさか5人も関わることになるとは…(1人は専属で、4人は少しサポートさせていただいていました)専属でサポートさせていただいたお子さまは、全国模試1位・難関校に合格されました。実は、4歳の後半から初めてお受験勉強を始めたにも関わらず、です…!(お受験されるほとんどの方が2歳ごろから始めておられます)つまり、その子の個性の伸ばし方や勉強の捉え方次第で始めるのが遅くても、大丈夫ということ。他のサポートさせていただいていたお子さまも無事に難関校や希望校に合格されました。
ではなぜ、私が初めての小学校受験に関わることができたかというのは、
『やってみよう♪楽しめば乗り越えられるはず!』
と感じたからです。
大人がその思いを大切にしていれば子どもも同じように楽しさを感じながら乗り越えられることができます。
『お勉強って楽しいね♪』『なんかお勉強してきたくなってきた!』
サポートしていた子どもが、ピョンピョン飛び跳ねながら言っていた言葉。
小学校受験に関して全くと言っていいほど知識がなかった私。
でも、だからこそ
“先入観を持たずにいられたこと ”によって
常に“この子にはこういうやり方をしてみたらどうかな♪”と考えていました。
子どもの個性や状況に合わせて楽しく取り組むことを大切に。
皆さんもお子さんと一緒にその時その時に合ったやり方で楽しく工夫しながら取り組んでみてください♪
まずは知ることから
mai
- 各学校についての詳細
- 問題集
- 過去問
- 受験についての書籍
これらを見ると小学校受験がどのようなものか大体把握することができます。
あとは、受験してきた人のブログを見てみたり実際に幼児塾へ見学しに行くこともイメージに繋がりますね。
サポートできるかは自分の心の声を聞いてみよう
サポートできるかどうかは実際にやってみないとわからないこともあるかと思いますが、自分自身が『ここはできそう』『この部分は私には難しそう』と感じるところからだと思います。できる範囲でサポートをしたら大丈夫。難しいところは周りの人に力を貸してもらえばいいんです^^
“寄り添い”と“一緒に”のこころを大切にしよう
子どもにとって何が嬉しいか、それは
『(大人が)一緒に考えてくれている』『自分一人で頑張ってるんじゃないんだ』
ということだと思います。大人は分かっていて当たり前のことや時には子どもが考えていることを置いて『こうだよ』と言いたくなるもの。でも、そこをグッと我慢して『そっかぁ!そういうことなんだね』『あなたと一緒に勉強しているよ』『一人じゃないよ』と伝えてあげることで子ども自身とても安心して受験に向き合うことができます。
mai
周りの力も借りながら皆んなで乗り越える
いざ受験対策を始めると心細くなることや不安に思うこともあると思います。よくお受験されるお母さまから『体調を崩してしまって子どもを見れなくて…』『親子でやるとどうしてもギクシャクしてしまって…』というご相談をいただきます。そんな時は周りの人の力を借りながら、リフレッシュしながら乗り越えていきましょう。お母さんお父さんに余裕がなくなってしまうと子どももいっぱいいっぱいになってしまいます。
人格形成の大事な時期でもある幼児期。
その子にしかない将来の萌を愛でてあげましょう。
楽しく乗り越えるために
“ウキウキ” “わくわく” “楽しい♪” を大切に
ウキウキ♪ ワクワク♪ 楽しい!
この感情は魔法のように色んなところで力を発揮してくれます
勉強を始める前にまずは思いっきり遊んでみてください。私もよく子どもと一緒にそうしていました。
子どもの心をたっぷり満たしてあげる
すると、子どもは安心して次のことに移行できます。自分のことを見てくれている、分かってくれている、これは大人でもそう感じると嬉しいことですよね。
mai
その子にとっての『楽しい』『好き』に鍵が…
その子にとっての『楽しい』『好き』は何ですか?
実は、ここに沢山のヒントが隠れています。勉強をする時、前後にその子にとっての『楽しい』や『好き』を取り入れてあげることで楽しみながら取り組むことができます^^
例えば…
*物作りが好き➡︎一つ作品を作ってから勉強に取り組む
*折り紙が好き➡︎ペーパーを◯枚やったら好きな折り紙を折る
*シールが好き➡︎ペーパーが終わるごとに端にシールを貼る
*食べることが好き➡︎スタンプを貯める形式で何個貯まったらラムネや飴を食べる
*ごっこ遊びが好き➡︎人形を使って行動観察の練習(会話しながら何か作品を作ったり遊ぶ)をする 等…
まだまだ色んな方法はあると思います。その子にとっての
楽しいことを共有してあげることで
“ 学んでみたい ” “ 学ぶことって楽しい ”
に繋がります
『大変』よりは『楽しい』に重点を置くことで見えてくるものや取り組み方が変わってくるね
取り組む際に大切にしたいこと
子どもの個性を認め一番の味方(応援者)になる
誰でも自分の味方になってくれると嬉しいものですよね。
子どももその思いは同じです。幼児塾や受験対策をしていると、どうしても周りの子たちと比べてしまう…
『キラッと光ってる子が受かる』
そんな言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
でも、一人ひとりが既に光っていると思うんです。その子にはその子だけの良さがあって育った環境も違えば感じ方、表し方も違う。食べているものも違うから細胞から違うわけです。ということは…比べて『その子みたいになって!』とメッセージを送っても根本的に難しいところがあるんですね。また、比べれば比べるほど子どもも『自分はダメな子なんだ…』と心が傷ついてしまし、さらに大人の思いとは反対の方へ動いてしまいます…。
違うからこそ自分も周りも大切にできるし足りないところは補い合える関係が築けると思います。大人が自分のことを認めてくれればくれるほど子どもも同じように自分を大切にした上で周りも大切にできるようになります。
だから、
周りと比べなくて大丈夫、
『この子にはこの子だけの個性や使命があるんだ』
と思いその子だけの長所・短所を丸ごと認めてあげましょう。
その子のペースに合わせてゆっくり愛でてあげたら大丈夫です。
いつでも、『あなたはあなたで大丈夫だよ』『〇〇ちゃんのこんなところいいね、好きだよ』『いつも頑張ってるね!すっごく素敵だよ』と一番の味方で応援してあげましょう。きっと、温かい眼差しと言葉を浴びている子どもは心も身体も健やかに成長します。
触れ合いも大切に
心配事ややらないといけないことなど一度頭から離してそのままの子どもを受け入れる。これって少し難しいように思えますが、ほんの一瞬でもいいんです。毎日その子に心を向け『今』を一緒に感じてみてあげてください。
そっと触れる
ぎゅっと抱きしめてあげる
心から目を向けてあげる
そうされた子どもは心の繋がりを感じ安心して自分を出すことができます。勉強にも向かいやすくなります。
まずは心の栄養補給をしてみましょう🌱
心を冷やさない
ペーパーをしたり幼児塾へ通うとやることが増えついつい心の余裕もなくなりがち。子どもは変わらず大人に『見てみて!』と話しかけてきたり自由に過ごしたいもの。そんな時についつい『後でね』『さっき何言ってたっけ?』と返してしまうこともありますよね。でも…そう返された子どもの心は冷えてしまいます。その小さな積み重ねは心の傷にもなってしまい兼ねません。そうならないためにも、ほんの数秒だけでもじっと子どもの心に寄り添ってあげるだけで子どもは心のコミュニケーション、触れ合いができてとっても安心します。大人の心にも寄り添ってくるようになります。
いつも心が暖かくなる関わりを心がけてみましょう
そのためには
大人も心の余裕をもつことを大切にしましょう
温かい飲み物を飲んでホッ
散歩をしてルンルン♪
ちょこっとお昼寝でスッキリ
何でもいいんです
自分なりのリラックス・リフレッシュをしましょう
何も考えずただ体を休める時間も大切です
大人の余裕ができて初めて子どもの萌や要求、
心の思いに気がつくことができます
結果や外側よりも『プロセス』や『その子の心の内』を認めた言葉掛け
受験対策をしていくと、模試を受けたり塾でミニテストを受けたりすることが増えますね。そう、点数に目がいきますよね…。でも、あくまでそれはその時の状態の印。子どもは大人と違ってまだ身体も未発達なため体調の変化やその時の気分によって成績も大きく変わってきます。自分で全てをコントロールすることは難しいです。なので、点数について子どもと話すより『模試頑張ってきたね』『今日は〇〇な状態だったけど机に向かえたね。一緒にお勉強してくれてありがとう』『〇〇ちゃんのこんなふうに取り組む姿は素敵だよ』など、
プロセスやその子の心の内(内面)
を褒めた言葉かけを心がけてみましょう。
子どもが安心して学べる環境づくりとは?
子どもが安心して学べる環境づくり、物など視覚的なことも大切ですが、居心地が良い環境づくりを整えてあげましょう。例えば、少しクラシック音楽をかけてみる、勉強を始める前は大人がまず余裕を持ってから子どもに向かうなど心の環境づくりも安心に繋がります。ぜひ、子どもや家庭環境に合ったやり方を見つけてみてくださいね♪
子どもの意識がどこにあり、何に向いているかを大切に
子どもの素朴な要求に気づく
子どもは、大人の望んでいることや思っていることと反対のことをすることってありますよね。子どもにとってそれは自然に心と身体のバランスを調整をしている時です。大人はある程度見通しを持って行動ができ感情のコントロールもできますが、子どもはまだ難しい部分が沢山あります。
子どもの要求をできるだけ妨げずいろんな形で
実現させてあげる
ことで子どもは生きていく上で必要なことを自然に学んで体感していきます。
それを信じてあげましょう🌷
湧き起こってきた要求を全うさせてあげる
ことで心から健やかにのびのびと生きることに繋がります。
その子だけの『萌』(きざし)を大切にする
誰でも、その子だけの将来の可能性を秘めた『萌』があります。どんなふうに表に出てきてこれから育っていくのか、まだ表には出ていないけれどゆっくり育っている、そう感じてみるだけでも子どもの様子一つひとつが愛おしく見えてきます。
その子だけの萌を大切に育てて生きましょう
『子どもが生きている世界』『子どもが心と身体で感じている世界』を感じてみることにヒントが隠れているかもしれませんね
焦らず自分たちのペースで^^
今日も読んでくださってありがとうございました
次回、“ こんなことがあったよエピソード♪ ”